医学生のための資産形成入門 生活・人生編 ⑤医師免許のアクティベーション

医学生のための資産形成入門

 インデックス医です。

 タイトルの通り、医師免許のアクティベーションの話なのですが、

 医師免許のアクティベーションなんて言葉は公的にはもちろん存在しません。

 どなたかのブログでそういう表現があったのを使わさせていただいております。

医師免許のアクティベーション

 この医師免許のアクティベーションという言葉は、一言で言えば「初期臨床研修を終えること」です。

 一般的に日本で保険診療を行おうとした場合、医師免許を持っているかつ初期研修を終えていること この2つの条件を満たしている必要があります。

 例外として、初期臨床研修制度の開始以前に医師免許を取っている場合はその限りではありません。何事も例外というのはありますね。

 約15年ほど前から始まったこの初期臨床研修制度ですが、それ自体にどんな意味があるかは置いといて、研修を終えなければ日本の保険診療が出来ないのです。

 私達が医師国家試験に合格して手に入れる医師免許はまだ完全にその効力を発揮できていない、フィルターがかかった状態です。

 そしてそのフィルターを剥がし、実際に医師免許を存分に使えるようにする、アクティベーションするのが、初期臨床研修になります。

 試験に合格していること、実務経験が○年あることが資格取得の要件になっている資格なんて山ほどあるので、医師免許もそれと同じになったというだけの話です。

 自由診療をする場合はおそらくですが医師免許のアクティベーションはいりません。昨今、美容皮膚科、美容外科の人気が高まっており、初期研修終了後にすぐに美容外科に進む若手もいますが、
それよりさらに早く、2年間のアクティベーション期間を経ずに自由診療領域に進むことも一つの手かもしれません。

 ただ、後に保険診療をしたいとなった場合に初期研修から始めなければならないというのがネックにはなります。

 さて医師免許のアクティベーションですが、その2年間のアクティベーション期間をどう過ごすか、これもまた話の種になることが多いですね。

 個人的には研修の内容なんてどうでもよく、好きにすればいいと思います。

 真面目な方ほど、初期研修中にたくさんの知識・スキルを習得したいと考えると思いますが、それはこのアクティベーションのオプションでしかありません。

 至上命題は、初期研修を終えること それだけです。

 初期研修医の何人に一人がうつになる、なんてよくm3などの記事になっていますが、体調を崩してしまい、はては医療までもが嫌になり、この業界から退く、というのは保険診療医を目指す人にとって、もったいないことこの上ありません。

 そんなことになるくらいなら、何もしなくても座っているだけで2年間を終えられる研修病院を選ぶのが良いです。実際そういう病院もあるようです。

 ということで、前回の初期研修先の選び方では挙げませんでしたが、最も重要なのは初期研修を終えられる(アクティベーションを完了できる)病院を選ぶことかもしれません。

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