医学生のための資産形成入門 基礎知識編 ⑲リスク許容度とは

医学生のための資産形成入門

 インデックス医です。

 前回に引き続き、投資用語に関する解説です。

リスク許容度とは

 リスク許容度は非常に重要で、これを体感でわかっていないと投資で大失敗することになりかねませんので、じっくり考えていきましょう。

 リスク許容度は、その言葉通り、どれだけのリスクを許容できるかの度合いです。

 一般的に投資では、大きなリターンを得ようとすると、それに応じてリスクも上昇する傾向にあります。

 例えば、100万円をなにかに投資するとします。リターンを得ようとすると相応のリスクも背負うことになるので、100万円が50万円まで減る可能性、ほぼ0円になる可能性など投資対象によって様々ですが、そのマイナスをどれほど受け入れられるか(リスク許容度)は、投資家の状況によって異なります。

 年収5000万の人であれば100万程度なら、なくなっても何の問題もないと考えるかもしれません。

 逆に年収400万の人は100万円がなくなるなんて考えられない、と思うかもしれません。

 今は、年収で比較しましたが、リスク許容度は、収入、貯蓄額、家族の有無、性格、年齢、加えて投資経験など様々なファクターが絡んで決定されます。

 決定すると言っても血液検査のように明確な数字で表されるわけではありませんので、自身のリスク許容度を知ること自体が非常に難しいです。

 一般的には、収入が高い、貯蓄が多い、独身、強気な性格、若年者、投資経験が豊富、このような人はリスク許容度が高くなりやすいでしょう。

 リスク許容度を図る方法としては、暴落時の自身の精神的な安定度をみるのが一番です。

 例えば、2008年ごろに起きたリーマンショックでは、世界中の株価が急落しました。このような暴落時に、株価が気になって仕方がない、このままじゃ大事な資産がなくなるから売りたいと言うような思考になるのであれば、それは自身のリスク許容度を超えていると言えます。

 暴落していても、まあいいか、と気にせずいられるのであれば、それが適切な投資額かもしれません。

 非常事態にこそ、真実が見えてくるものです。

 しかし、これだと暴落が来るその日までは自身のリスク許容度がわからないことになってしまいます。それでは困りますので、一つの指標として、証券口座内の残高や株価をチェックする頻度を目安にすると良いでしょう。

 月1の積立なのに、それ以上の頻度で株価や残高を確認してしまうのであれば、自身のリスク許容度を超えている可能性があります。

 自身のリスク許容度を測り、高めていくためにも、小額でいいので投資を早くから始めることが重要かもしれません。

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