人に勧められてすぐに投資をしてはいけない理由

資産形成

最近、各証券会社の口座開設数も世界的に増加しているということで、これから株を始めようと考えている人が多いようです。

私の勤務先でも同僚が株を始めた話をしていました。それも一人ではなく数人です。
多くの人が株を始めることは私も賛成なのですが、その同僚は友人に勧められるがままに証券口座を開設し株を買うと意気揚々に話していたので少し不安になりました。

本日はそんな友人に向けて(私がこのブログを書いていることは知らないのですが)、株を始めるときの注意点を書いてみようと思います。

先に言っておきますが今回の記事は何かのデータに基づいたものではなく私個人の意見ですので、自分で考えて投資を始めるんだという強い意志を持った方は読んでも読まなくても投資を初めてください。
このタイトルをみてすこしでもギクッとしたそこのあなたに向けた記事です。

人に勧められるがままに投資を始めてはいけない理由3選

  • 投資において最も大事なのは明確なゴールの決定であるのに、それを自分で考えていない
  • 投資対象を自分で選ばなければ、長期的に保有することは極めて難しい
  • 暴落などで大きく損をした場合に、勧めてきた友人に対し負の感情が生まれやすい

投資というのは大きく資産を増やす手段になりえますが、その逆に大きく資産を減らす原因ともなります。
投資額が大きくなればなるほど、その重みは増していき、他人の考えに依存した投資で成功するというのは非常に難しいものです。
それを理解した上で、自分の人生の一部をその人に預けてもいいと思える人の意見であれば取り入れても良いでしょう。もしそうでなければ、自分で考えて投資する、これが投資家にとって最も重要なことと言えます。

以下で詳しく解説していきます。

投資において最も大事なのは明確なゴールの決定であるのに、それを自分で考えていない

投資において最も大事なことは何かと聞かれればそれはゴールの設定でしょう。

どこを目指すのかによって、その手段は変わってきます。
山に登りたいのに船を用意する、そんなことは誰もしないでしょうし、それが目的と手段が全く噛み合っていないことはだれでもわかります。しかし、投資の世界ではそれがあちこちで起きているのです。

老後の資金をためたいのであれば、長期的な保有にあった投資先を選ぶ必要があります。
同じ老後の資金だとしても、月の生活費が20万円の方と、200万円必要な方ではもちろん投資に対する姿勢は変える必要があります。
自分が今、何歳で年収がどれくらいなのか、いつまでにどの程度の資産を形成したいのか、それは人によって違いますし、同じ人はいないでしょう。

それを完全に理解した他人なんて存在しないし、設定したゴールというのもいつ変わるかわかりません。

ですのでまずは自分の資産形成の目標、ひいては人生の方針というのをイメージする必要があります。
それがわからないうちに、なんとなく投資を始めることはあまりおすすめできません。

投資対象を自分で選ばなければ、長期的に保有することは極めて難しい

さて、2つ目は長期的に投資を行う場合についてです。

私が推奨するインデックス投資は長期保有が前提です。
長期で株を保有している場合、昨今のように社会情勢が不安定な場合にはあらゆる企業の株価が下落する自体が発生します。
1日で数百万円も資産が減る、なんてこともありえます。

さて、そんな時に知り合いに勧められて買った株が下がると、さらに株価が下がっていくことを恐れて売ってしまうということになりかねないのです。
自身で選んだ銘柄でさえ、長期保有のつもりが〜ショックになると売ってしまう投資家が多いのも事実で、人に勧められた銘柄をそのような社会の流れの中で保有し続けるには相当の精神力が必要になります。
というか、ほぼ不可能と言ってもいいでしょう。

自分で時間をかけて分析し、これなら大丈夫というものを長期保有する、それが長期投資を行う場合に非常に重要になります。

暴落などで大きく損をした場合に、勧めてきた友人に対し負の感情が生まれやすい

2つ目と重なる部分がありますが、〜ショックが訪れ、大きく損をしたとします。

この時、自分で選んで買ったものであれば、
勉強が足りなかった自分の責任だなと割り切れます。というか、事実そうなので納得するしかありません。
しかし、人に勧められて買ったものだったり、人に勧められて投資を始めたばかりだと、
あの人がこんなものを勧めてきたせいで損をした
あの人に勧められて投資なんてしなければよかった

そう考えてしまうのが人という生き物です。
辛いときに、責任転嫁できるものがあれば自分を守るためにそうしてしまう、それはある種の本能でもあります。

そうなってしまうと、投資に対して悪いイメージを持ち、資産形成を諦めてしまうかもしれません。
また、投資を勧めてきた友人との関係が悪化しないとも言えません。
このように、双方に取って望まない結果となってしまいかねません。

結論

以上3つの理由から、投資を人に勧められるがままに投資を始めてはいけないということがわかったと思います。

投資自体は人生を豊かにするための重要な手段の一つです。
ですが、あくまで手段であり、正しくゴールを設定し、そのゴールに向けて自分で考えたやり方で進んで行くようにしましょう。

投資はあくまでも自己責任です。
自分が公開しないためにもこれを自覚して投資しましょう。

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