研修医になる前に読んでください①国試が終わっても捨てない方がいい教科書

研修医向け

インデックス医です。

115回医師国家試験の受験者のみなさんお疲れ様でした。結果はどうあれ、ひとまず一息ついて、2ヶ月間の自由を存分に楽しんでください。

私が114回の国試を受けた後、自宅に戻った時にまずしたことは教科書、参考書の整理整頓です。
国試が終わり、自己採点でなんとかボーダーを超えているだろうと分かっていたため、予備校のノートなどは全てすぐに資源ゴミに出しました。しかし、在学中に買った教科書類の中には、果たして本当にこれを将来使うのか迷った記憶があり、同じ悩みを抱えるであろうM6のみなさんの参考になればと思い、記事にしようと思った次第です。

基本的には初期研修を1年間やってきて、使った、役に立ったものを捨てない方がいい教科書として紹介していきます。個人的な見解ですので、そこから自分なりに取捨選択をしてください。

絶対に捨てない方がいい教科書

病気がみえるシリーズ

正直、医学生のうちに共通して読む教科書の中で、確実に役に立つのはこれくらいだと思います。

ほぼ全ての医学生が共通して持っていて、臨床の教科書の王道中の王道ですよね。成書とは違ってわかりやすさを重視した教科書なので、先生方の中にはこの病気がみえるシリーズを好まない方がいる、というところまでが医学生の全国共通の認識だと思います。笑
しかし、全体像の把握には非常に役に立つ教科書なので、少なくとも研修医の間までは、持ってて良い教科書と言えます。電子版を持っているなら、それで十分だと思います。

持っているなら捨てない方がいい教科書

異常値のでるメカニズムなど検査関連
マイナー科の教科書
診察と手技がみえる①② etc…

医学生の間に真面目に勉強したよ、という方は検査値の読み方や心電図など各種検査や画像の読み方など検査関連の本も読んだことがあるかもしれません。これは一応残しておいて困らないと思います。
また、OSCE用に診察と手技がみえるを買った人もいるかもしれません。この特に②の方は、AラインやCVなど、研修中に経験するであろう様々な手技が学べるので是非活用してください。病気がみえるシリーズの10倍は使ってます。

ざっくり捨てない方がいい本はこんな認識でいいと思います。
初期研修に限って言えば、基本的にはすぐに疾患の病態などを検索できるツールが一つあればいいです。自分で勉強する分には詳しい教科書・成書を使うのが良いと思いますが、研修医として必修のローテートをする中で、全ての科の成書を読む時間は正直ありません。そして、教科書を病棟で持ち歩くわけにもいかないので、私のおすすめは電子書籍での検索です。病気がみえるシリーズであれば、電子版と教科書の医学生も多いと思います。私も手早く調べたいときにはこのアプリを活用しています。
M2+というm3関連の電子書籍アプリでも、様々な教科書・参考書を購入できて、かつ、全ての教科書を同時に検索できる「串刺し検索」という機能があり、非常に便利です。

捨ててもいい教科書

予備校のテキスト
イヤーノート
基礎医学の教科書

いくつか書いてみましたが、基本的に上記の捨てない方がいい教科書以外は全て要りません。引っ越しが大変になるだけですので、メルカリで売るなり、医学書買取サービスに出すなり、好きな方法で処分して、ついでに本の少しお小遣いがもらえるといいですね。
予備校のテキストをわざわざ持ち歩いている同期もいますが、基本的には私たちが予備校の講座で学んだのは国試の問題の解き方ですので、臨床と乖離している部分もあり、そこまで大事しておく必要があるかは個人的には疑問です。私は国試が終わった後、iPadに残っていた予備校のテキストを開いたことはありません。

まとめ

以上、個人的視点で研修中でも使える教科書を紹介しました。
結論から言うと病みえだけ残して、あとは捨てるくらいの感覚でいいと思います。最悪、また買えますし。
次の記事では初期研修で絶対に必要な教科書・参考書を紹介しています。とりあえずこれを買っておけ、というものを紹介していますので、是非参考にしてください。

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