資産形成の基礎知識 ⑱一括投資と分散投資

医学生のための資産形成入門

 インデックス医です。

 久しぶりに、投資に関して真面目に語る回です。

 一括投資と分散投資 という話題ですが、一般的には多数派は分散投資です。

 ですが、何が分散されていることが大事なのかをしっかり考える必要があります。

 この分散投資という言葉には以下の2つの意味があります。

 ・投資対象を分散すること
 ・時間を分散すること

 投資対象の分散というのは、投資先を一つの銘柄・分野に絞る(集中投資する)のではなく、幅広くたくさんの領域・地域に分散させることで、一つの会社が潰れても、他で損失をカバーしよう、そうすれば長期的に安定した成績を出せるはず、という考え方です。

 インデックス投資をする、ということはこの投資対象の分散は必然的に行うことになるでしょう。

 次に時間の分散ですが、これは例えば元手(種銭)が1000万あった時に、最初にドン!と、1000万円まるまると投資するのか、それとも10年に分けて100万円ずつ投資するのが良いか、という議論になります。

 インデックス投資のように長期目線で考えたとき、実ははじめにまるまる投資するのが合理的な判断になります。これは少し理解が難しいです。

 よくある投資本には、普通は最初に全額投資すると、その後の暴落が怖いから、何年かに分けて投資したほうが良いと書かれていることが多いです。しかし、これは間違いです。

 10年に分けて投資すると、1年目は100万円投資していて、10年目には1000万円投資していることになります。つまり、10年目に重きをおいていることになり、分散されていません。

 また、インデックス投資は、株価の高い安いを判断せず、淡々と投資を続けるもので、そこに暴落だけ考慮するのは合理的ではありません

 時間の分散については時間をかけないと納得しづらい部分はあると思いますので、じっくり考えてみてください。

 ただし、このブログを読んでくださっている層は、若くてこれから資産を作る世代が多いと思います。医師なってすぐはもちろん種銭がない状態から始まると思いますので、最初に一括で投資したくても出来ないことが多いと思います。

 その場合は、地道に積み立てていくだけなので、時間の分散についてはあまり考察がいらないかもしれません。

 一括投資・集中投資と、分散投資

 一般的には、分散投資が正義のような論調で語られることが多いですが、目指すゴールでそれはもちろん変わってきます

 自分で自分の答えを探していくことが重要です。

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